02
学術的根拠 — 4本の主要論文
「Returns to Buying Winners and Selling Losers: Implications for Stock Market Efficiency」
著者:Narasimhan Jegadeesh / Sheridan Titman
発表:1993年
要旨:過去3〜12ヶ月の上昇銘柄は、その後も上昇し続ける傾向がある(モメンタム効果の学術的証明)
Journal of Finance 掲載
「Value and Momentum Everywhere」
著者:Clifford Asness / Tobias Moskowitz / Lasse Pedersen
発表:2013年
要旨:モメンタム効果は株式・債券・通貨・商品など全ての資産クラスで普遍的に存在することを確認
Journal of Finance 掲載
「Risk Premia Harvesting Through Dual Momentum」
著者:Gary Antonacci
発表:2012年
要旨:相対モメンタムと絶対モメンタムを組み合わせることで、暴落時のリスクを最小化しながら高リターンを実現できることを実証
Portfolio Management Associates 発表
「Multifactor Explanations of Asset Pricing Anomalies」
著者:Eugene Fama / Kenneth French
発表:1996年(Famaは2013年ノーベル経済学賞受賞)
要旨:モメンタムは主要な資産価格決定要因の一つとして認められており、偶発的な現象ではないことを確認
Journal of Finance 掲載
03
なぜ30年間機能し続けているのか
「モメンタム効果は、過去30年間で最も堅牢に文書化された株式市場のアノマリーの一つである。」
— Jegadeesh & Titman(1993)Journal of Finance
モメンタム効果が消えない理由は、人間の心理にある。
① 情報の遅延反応:市場参加者は新しい情報にゆっくり反応するため、上昇トレンドは持続する
② 群衆心理:上がっているものをさらに買いたくなる人間の本能が、トレンドを加速させる
③ 損切りの遅れ:下落した資産を売れない投資家が多いため、下落トレンドも持続する
これらは人間の認知バイアスに起因するため、AIが普及した現在でも消えていない。